【実践養生】暑い日は緑茶

実践養生

季節の野菜は正義

東洋医学には、「食材は体を“温めるもの”、“冷やすもの”、“どちらでもないもの”に分類される」という考え方があります。

難しく考える必要はなく、夏野菜は体を冷やす性質のものが多く、冬野菜は体を温める性質のものが多いという話。古来から人間は季節の野菜を食すことで、暑さで熱った体の熱を冷ましたり、寒さで冷えた体を温め、体に不調が起こらないよう工夫してきたんですね。

なので、季節の野菜を食すだけでも、体調管理に役立てるということなんです。寒い冬に値段が高騰している夏野菜を食べる必要なんて一切ないのです。

お茶にも性質がある

本題に入ります。お茶にも性質があるので、暑い日に飲みたいものは、“暑さで熱った体の熱を冷ましてくれる”もの。

緑茶こそが、暑い日に飲みたいお茶なのです。

水分の摂り方

暑い日は水分摂取が大切。大切なんですが、注意が必要です。水分をたくさん摂れば良いということではないのです。

東洋医学では、胃腸が弱ると飲食物からエネルギーが生成されにくくなり、水分代謝がうまくいかなくなると考えます。そして、その胃腸は湿気に弱いので、水分を一気に摂取すると弱ってしまうのです。

つまり、個人の胃腸許容度によって、水分量は調整しなければならないということです。「1日⚪︎リットル水を飲みましょう」など、万人に共通の指標は本来存在しないはず。胃腸が弱い方、そうでない方も、喉が渇いた時に温かいお茶を少しずつ飲むことをおすすめします。冷たい飲食物も、胃腸を弱らせます。

ちなみに、温かい緑茶であっても、体の熱を冷ます性質には変わりありません。胃腸を守るため、温かいものをおすすめします。体が冷えやすい人は飲み過ぎ注意です。

まとめ

・食材にもお茶にも、体を温めたり、冷やしたりする性質がある
・暑い日には、体を冷やすお茶“緑茶”がおすすめ
・ただし、摂取量は胃腸許容度にしたがうこと

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